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大学受験必勝コラムUniversity College Examination Column
こんにちは。NovaEraのパーソナルトレーナーの中島です。
大学受験必勝コラム4回目は東京工業大学の英語についてです。
東京工業大学では入試時に「センター試験と合算で点数を出さない」という決まりがあります。
つまり二次試験だけの結果で判断されるためにセンター試験で高得点を取ったからといって安心はできません。
英語はかなり長い長文が2題出されるというかなり特徴がある作りになっており、長文になれていないとなかなか点数が取れないようになっています。
また、大学自体は理工系の総合大学ですが長文のテーマは科学的なものが多く出されているものの、すべてが理系のものとは限らないために幅広い話題への知識が必要とされています。
試験時間は90分で全問記述式の問題となっており、和文英訳と英文和訳、内容一致問題、選択式問題、日本語での内容説明などが出題されています。
2019年の東京工業大英語の出題形式を基本にして、出題傾向をまとめていきます。
大問 | 出題分野 | 設問内容 | 難易度 |
1 | 長文読解問題 | 約2000語の超長文
記述問題:和訳2問、英訳1問 内容説明1問 選択問題:内容一致3問 内容一致文選択1問 |
標準 |
2 | 長文読解問題 | 約1000語の長文
記述問題:英訳1問、和訳2問 内容説明1問 選択問題:空所補充2問、内容一致2問 内容一致文選択1問 |
標準 |
出題型式は大問が2題でどちらもかなりの長文です。
2000語を超えるレベルの長文が出されることが多くなってきており、長文形式の問題にとにかく慣れているということが最低限必要となってきます。
ただし、問題自体はオーソドックスな記述や論述式であり、理系大学の英語問題ということもあってそこまで難易度が高いわけではありません。
単独の文法問題は出題されませんが、長文を読み解くのにも訳をするのにも文法知識は必要となってきますので、しっかりと押さえておきましょう。
英文和訳は国公立大学では頻出となっている問題であり、東工大にも出題されています。
英文和訳は単語の意味を直訳してつなげただけでは高得点は狙えません。
また、下線部の部分だけを訳そうとすると前後とのつながりが不自然になってしまうことがあります。
必ず文全体の意味を理解して自然な訳になるように答えていく必要があると言えます。
ただし、東京大学、京都大学や最難関と言われる国立大学と比べるとそれほど難易度が高い和訳問題が出るわけではありません。
標準レベルの和訳が苦も無くできるレベルであれば特に点数を落とすということはないでしょう。
内容説明問題は大問1と2の両方で出題される可能性があります。
東工大の長文はとにかく語数が多くて文章が長いために内容を理解するのに時間がかかるという特徴があります。
質問されている内容を素早く読み取って、必要となる部分を説明するのですが文章全体の意味や主張を正しく読み取ることができているのであれば解答すること自体はそれほど難しいわけではありません。
ただし、解答には字数制限がついている場合がありますので決められた字数で的確に答えるという練習はしておく必要があります。
長文問題に組み込まれて出題されている問題です。
選択肢に該当する部分を答えていくことになるのですが、長文がとにかく長いために該当している部分を探すのに時間がかかる場合があります。
語数が多い長文の中から答えを探すことがポイントとなります。
国語や英語では先に選択肢を見てから長文を読むという解き方をする人がいますが、英語の長文の場合はあまりおすすめはしません。
長文の内容が理解できていれば選択式問題は簡単に答えることができます。
先に選択肢を見てしまうことで先入観がついてしまって内容理解を邪魔してしまうことがあるからです。
やはり本文を重視することが結局は正解率を上げることにつながるのです。
英作文では和文英訳の問題が出されています。
このときに注意するのは英語独特の言い回しができているかどうかです。
自分が考えた日本語を直訳していくと不自然な英語や英文法を間違えるということがあります。
そのまま訳すことができない場合は似た表現に置き換えることで訳しやすくする工夫が必要となります。
また、使いやすい構文、熟語表現などを多く知っていると英作文の際に非常に有利になります。
色々なパターンで英訳できる方法を知っておく、そのまま直訳できない場合は訳しやすいように意訳するという練習をしていきましょう。
無理をして知らない表現を使って文章を作るくらいであれば、たとえ中学生レベルの表現であっても正しい構文と英文法で書く方が点数につながります。
「読んでいて不自然ではない」
「減点されない」
文章を作ることを心掛けていきましょう。
英作文は自分で採点することが難しいために先生などに添削をしてもらうことをおすすめします。
手間にはなりますが、何度も添削を繰り返して改善していくことで英作文は上達していくのです。
東工大では英語は150点満点、制限時間は90分です。
ちなみの他の科目は、
数学が300点満点、180分
物理が150点満点、120分
化学が150点満点、120分
となっており、2日に渡って試験が行われます。
合格最低点は例年合計で400~450点前後となっており、理系大学ということもあって理系科目で点数を確実にとることが重要なのは言うまでもありません。
英語では語数が多い長文問題が出されるものの、それぞれの小問ごとに点数が割り振られているために少し間違えると大幅に点数を落とすということはありません。
また、リスニングテストもありませんので基本的な英語力が重視されていることがわかります。
合格最低点は年度によって変化はしますが例年400~450点の間くらいであることを考えると450点を取れればある程度安心だと言えます。
問題は内訳です。内訳のイメージは下記です。
設問 | 配点 | 目安 |
数学 | 300点 | 180点 |
英語 | 150点 | 90点 |
物理 | 150点 | 90点 |
化学 | 150点 | 90点 |
合計 | 750点 | 450点 |
理系大学ということもあって数学と理科で600点、英語が150点という特殊なバランスになっています。
当然、理系科目が苦手だという学生は合格は厳しくなります。
ただし理系大学ですので受験生は数学や理科はある程度安定して点数を取ってきます。
そして理系の学生だけに英語が苦手という学生が多いのも事実です。
数学や理科で7割の得点を取ることができればほぼ合格できるでしょうが、だいたいは6割前後が目安でしょう。その場合英語も6割である90点を取ることが目安となります。
もし数学や理科で5割~5割5分程度しか取れない場合は英語でさらに巻き返す必要が出てきます。
幸い東工大の英語は語数が多い長文ではありますが、問題のレベル自体はそれほど高いわけではありません。
特に英語を苦手としているのでなければ90~100点は十分に狙っていけるでしょう。
また、英語でほとんど点数が取れずに数学と理科で合格をしたとしても入学後に英語の外部試験を受験することが義務付けられているのが東工大です。
英語ができなくても良いというわけではありませんのでしっかりと勉強を重ねていきましょう。
東工大英語の時間配分の目安と解き順についてお話します。
東工大の英語は長文が2題ですので特別な解き方があるわけではありませんが、少しでも有利にするためには「大問2から解く」のが良いでしょう。
どちらも超長文と言われる語数の多さですが、比較的大問2の方が短い文章となっています。
しかし配点はほとんど変わらないために大問2から解いていくのが有利になるのです。
かなり長めの長文が2題で制限時間が90分ですので少しでも時間配分を有利にしたいところです。
それらを考えるとやはり大問2から解いていくのが良いでしょう。
理想は長文をしっかりと読みこんで内容を理解してから問題に取り掛かることですが、英語の読解力に自信がないという人は読んでいる途中で残り時間が気になったり、内容がよくわかっていないまま問題に突入しなければならなくなってしまうことがあります。
そういう人は「文章を読みながら平行して問題を解いていく」という方法をとれば時間配分がスムーズにいきます。
ある程度文章を読んで、その内容の部分について出題されている問題を解くということを繰り返していくのです。
東工大の長文に限らず、英語の長文ではそれぞれの段落で重要な部分はたいていが1つです。
その重要な部分だけをしっかりと押さえることができているのであれば問題は解けてしまうということが多いのです。
何回過去問をやってみても時間配分がうまくいかない、常に時間が足りないという人向けの解き方ではありますが、困っている人は試してみましょう。
また、小問についても「選択肢」「内容記述」「英作文」などの種類があります。
英作文は時間がかかると判断した場合は選択肢や内容記述の問題から解くようにすれば時間が足りなくなることはないでしょう。
長文問題があるとはいえ東工大の英語はそれほど難解な単語や熟語が数多く出されるというわけではありません。
標準レベルの英単語の問題集や参考書を1冊完成させるほどやり込めば十分に対応できるレベルのものです。
リスニングテストもありませんので、基本的な英単語・熟語を確実に答えることができるように仕上げていきましょう。
同時に英文法の基礎を固めていくことも忘れてはいけません。
文法単独での問題は出ませんが、英文和訳・和文英訳・英作文で英文法は重要となります。
こちらも難解な英文法をマスターする必要まではありません。
基本的な英文法を使いこなせるようにしておきましょう。
東工大の英語はとにかく長文が長いので長文に慣れていなければ高得点は狙えません。
全体の内容理解が苦手だという人は、
「それぞれの段落の要旨をメモする」
「作者の主張があれば要注意」
「文章全体の流れを重視する」
というところに注意して長文を読むようにしてみましょう。
長文にはもちろん慣れもあります。
慣れてくれば読むスピードも速くなってきますし、内容の理解もしやすくなってきます。
こういった点を意識しながら長文問題に慣れていくようにしましょう。
東工大の長文でテーマとなるのは科学的なものが多くなっています。
しかし年度によっては理系とは関係のないものがテーマになることがあるために油断はできません。
ニュースなどから一般的な社会情勢を知り、それについての内容理解があれば安心して問題にあたることができます。
自分が知っていることについて書かれた文とまったく知らないことについて書かれた文であれば正解率は大きく変わってくる可能性があります。
普段から新聞を読んだりニュースを見るクセをつけておきましょう。
東工大の英語では英文和訳問題が多く出題されています。
しかしそれほど難易度が高い和訳が求められるわけではありませんので、不自然な日本語にならないように的確に訳することができれば問題はありません。
むしろ注意するのは和文英訳と英作文です。
日本語で文章を組み立てることができても、それを英語で表現するのが苦手という理系学生は多くいます。
日本語をただ直訳して並べ替えただけでは英文法が無茶苦茶になってしまい、点数がもらえません。
また、年度によっては「文章の一部分を要約したものを英語で説明しなさい」という英作文が出題されることがあります。
まず英文の要旨を読み取ったうえで、それを日本語で文章として組み立てて、英訳するという作業が必要になります。
コツとしては自分ですべての文章を組み立てるのではなくて、もともとの本文で表現されている熟語などをできるだけ使いながら丸写しにならないようにしていくということです。
こうした内容をまとめる英作文や和文英訳は自分で採点をしてもどれくらいの点数がもらえるのか、どうすればもっと的確な文章を作れるのかということはわかりません。
先生などに添削をしてもらい、改めて英文を書くということを繰り返して精度を上げていくのが最善です。
それぞれの分野において練習を繰り返してから赤本などの過去問や模擬試験、予想問題などを解いていきましょう。
長文が長いので時間配分が重要になってきます。
必ず時間を計って、問題を解くのにどれくらいの時間がかかっているのかを把握していきましょう。
東工大の問題が一通り解ききったら中堅私立大学などの過去問に挑戦してみるのも良いでしょう。
難関国公立大学などの英語を解く必要はありません。
語数は多いものの東工大の英語は全体的な難易度で言えば「標準レベル」です。
単語、熟語、英文法の基礎がしっかりとできていて長文を読むことに慣れており、和文英訳や英作文の練習に取り組んできた学生にとっては決して点数が取れない試験ではないのです。
ただしセンター試験と合算して点数が出されるわけではないので、ここで点数をしっかりと取るという意識は忘れてはいけません。
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東京工業大学は理系科目のレベルが非常に高く、学習のバランスをよくこなすことが必要になります。
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◇「合格へ導く 英語長文 Rise 構文解釈2 難関~最難関編」
受験生の躓きやすいポイントを示し、解説の前に問題の着眼点が記載されており、問題のポイントを押さえやすい構成になっています。すべての長文に詳細な解説が記載されており、理解が深まりやすい問題集です。
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◇「「自由英作文編」英作文のトレーニング」
自由英作文についての考え方についての説明があり、採点基準を意識することができます。模範解答も複数出してくれます。添削はできれば英語の講師にお願いができるのであれば、さらに力が発揮できるでしょう。
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